癌と体温の関係

 体温が1度下がると白血球の働きが30%低下すると言われています。白血球は免疫細胞ですから、免疫の機能が30%低くなると、癌の発生しやすい身体になるという事です。

 

 実際に癌になっている人の場合、多くの人で体温が35度台になっている人がいます。36.5度が標準体温ですから、癌を宣告された人は、約1度体温の低下が見られるのです。

 

 そこで癌を宣告されて、抗癌剤、手術を拒否、食生活で改善しようと考えている方の指標として体温は絶好の指標となります。

 

 体温を上げるには色々な方法があります。まず、少食にすることです。腹8分に病なしと昔から言われていますが、少食は健康の基本です。朝飯と昼ごはんは腹8分の食事にして下さい。間食は全部やめてください。

 

 問題は夜の食事です。夜の食事が一番美味しいのですが、夜の食事を腹5分に抑えてください。ここが完全に守られると、夜のお休みモードの中で食物が早々と消化吸収され、夜中には内臓もゆっくりお休みになれます。

 

 内臓は夜中に修復とお休みを確保出来るので、夜中の睡眠が良くなり、朝は頭がスッキリして元気いっぱい活躍できる身体になります。朝飯と昼飯が腹8分で、夜飯は腹5分にすると、毎日の食事時間が待ち遠しくなります。

 

 また、食事の味がこれほど美味しいかと思うぐらい、どの食材を食べても美味しく感じられます。食事が待ち遠しく、その食事が美味しいと感じるのは腹8分と夜食の腹5分が完全に守られた時に実現します。

 

 少食にすると体温は上がってきます。私の場合、体温が36,5度ですが、夕食を腹5分にして、翌朝体温を測ると36,7度になっているのです。少食にした方が内臓の修復が促進され、活力が湧いてくるので体温は上がってきます。

 

 過食、間食で何を食べても美味しくない、食事の時間だから習慣で食べているこのような人の場合、体温がドンドン下がります。35度台になって手足の冷えや不定愁訴、癌に罹る人は35度台の人が多いのです。

 

 癌にも慢性の癌と急性の癌があります。池江璃花子さんは18歳で白血病になりました。競泳の世界選手権大会で金メダルを5個も獲得した逸材です。それほどの活躍した裏側では過酷な練習が毎日繰り返されていたものと思います。

 

 その負担が急性の白血病となって現れたものと思います。慢性の癌が発生した人の場合は過食、間食が日常的に繰り返され、何年も掛って癌が発生してきます。この場合、過食、間食によって体温の低下が進み35度台になっています。

 

35度台の体温では免疫細胞の活躍も制限され、癌が発生する要素【低体温、低酸素、高血糖、酸性体質】などの癌体質が構築されている可能性が高くなっています。

 

 このような低体温の人の場合、少食を実行すると低体温が改善されると共に低酸素、高血糖、酸性体質などの癌体質が同時に解消されるのです。ただし、癌の進行具合によりスムーズに改善される場合と、そうでない場合があります。

 

 癌がステージ3叉は4に進行している人の場合は、より踏み込んだ改善策が必要となります。しかし、癌治療の中心的な課題は、腹8分や夕食は腹5分にする食生活が体温の上昇、内臓の修復、小腸内細菌の活性化に繋がるので、この少食を外しての癌治療は考えられません。

 

 体温が上昇するという事は、基本的な健康が回復していく過程ですから、癌だけでなくあらゆる慢性病が改善される可能性があります。

 

 私は断食道場で断食を1週間するのですが、断食道場の職員は12回の食事で、驚くほどの少食です。それでも痩せもせず、毎日元気で働いています。少食では栄養が足りないと思っている方がいますが、そうではありません。

 

 少食だからこそ、栄養は必要なのです。玄米食にゴマをたっぷりとチソを振りかけたご飯、野菜、海藻、魚、発酵食品、果物、ピーナッツなどの豆類、などで栄養豊富な食事にすると少食の方が健康に良いのです。

 

 少食でうどんだけ、パンだけ、ソバだけ、などの単品での少食は、少食であっても逆効果になります。出来るだけ栄養豊富な食材で少食を実行してください。体温が上昇して健康になります。