癌は酸素に弱い

老齢になっても、運動を欠かさない老人は90歳、100歳までも元気で活動しています。自分に合った運動を毎日継続して、体内に酸素を取り込み、血液サラサラにする努力をしているからです。

 

 体内に酸素を沢山取り入れるには、運動するのが一番効率的です。癌は低酸素の体質を好みますから、新鮮な酸素が多く入り、血流も良い体内では、活動も出来ないし、増殖も出来ません。

 酸素の多い体内で癌はなぜ、増殖できないのでしょうか?

 

 体内に50兆個ある細胞と、癌細胞はいつも戦争をしています。免疫細胞だけが癌を撲滅させるのではありません。正常細胞も必死になってがん細胞と闘っているのです。

 

 体内環境が低酸素、になれば癌細胞が有利になり、新鮮な酸素が多くなると正常細胞が有利になります。低酸素、高血糖になると癌は増加して乳酸を大量に吐き出します。その乳酸は酸性物質となり癌の周りを埋め尽くします。

 

 酸性物質に覆われた癌細胞には免疫細胞も近づけないのです。そればかりか周りの正常細胞をも弱らせ死滅させます。その正常細胞を取り込み癌は増殖するのです。又、乳酸を血液中にも流し込み、身体全体を酸性体質にして、癌細胞に有利な環境を作ろうとします。

 

 ところが、毎日運動をして新鮮な酸素を取り込み、野菜海藻、発酵食品を中心としたアルカリ食品を取り、笑いのある生活に切り替えると、体内には新鮮な酸素と、アルカリ食品を土台とした血流が多く流れます。

 

 50兆個ある、全身の正常細胞は元気になり、癌細胞に負けなくなります。一方、癌細胞の方は新鮮な酸素に耐え切れず、癌細胞の中に閉じこもって、じっと辛抱強く、再び低酸素になる時を待つのです。

 

 運動は酸素の供給だけではありません、筋肉の増強、体温の上昇、免疫細胞の増加、内臓全般の強化、血流の改善など総てにおいて基本的な体力向上の元になっています。

 

 その上、海藻、魚、発酵食品、野菜、果物、全粒粉の穀物などのアルカリ性食品を毎日食べて、腸内細菌が活発になる環境を作ってあげると、良質な栄養が吸収され、免疫細胞も多く造られます。

 

 その結果、体内が弱アルカリ性になります。癌は弱アルカリ性が大嫌いで、その環境の中では増殖できません。癌の殻の中に閉じこもってじっと、次に体内が低酸素になる時を待つのです。癌の増殖をストップするには、毎日運動をして絶えず体内に新鮮な酸素を取り入れる努力が必要です。

 

 何も運動だけとは限りません。畑仕事、家事、通勤時の歩行、階段の上り下りなど日常生活の中で身体を動かす仕事があると、総ては運動になりますが、ある一定以上の運動量を心掛けてください。