乳製品は身体に良いのか?
日本人で世界的に有名な、内視鏡を最初に開発した先生がいます。この先生が乳製品を悪く言っているのです。毎日、肛門から内視鏡を差し入れ、何千例という人の腸内をつぶさに見てきました。
ところが乳製品を毎日積極的に取り入れている人達の腸内環境が、ひどく悪かったのです。これは何かあるに違いないと思い、腸内環境と乳製品の摂取量を患者さんに聞き取り調査しました。
何千例という聞き取り調査の結果、間違いなく乳製品は腸内環境を悪くするという結論に達したそうです。この先生の名前は新谷弘実氏です。著書に「病気にならない生き方」があります。興味のある方は読んで見て下さい。
私は乳製品については健康食品だと信じていましたので、新谷先生の本を読んでも信じることが出来ませんでした。その後、食品の優劣ランク表を作る脈診術をするようになって、食品の良い悪いが客観的に分かるようになりました。
その脈診術を使って乳製品を片っ端から検査してみたのです。驚くことに最も健康に良いとされる牛乳を筆頭に乳製品の多くが、悪い商品にランク付けされました。
ただ、牛乳を発酵させて作るヨーグルト、乳酸菌飲料、チーズ、などは牛乳を発酵させる乳酸菌によって、身体に良い食品へと作り替えられていました。乳製品の中でも、発酵食品に関しては食べても良いと思います。
ここで何故、牛乳が身体に悪いのか? を書いてみます。牛乳は搾乳すると1カ所に集められ、掻き回して脂肪の粒子を細かく砕く工程を行います。これをホモゲナイズすると言います。
ホモゲナイズしないと脂肪が上に浮き上がってきてベトベトするのです。ところが、撹拌するときに牛乳と酸素が結びついて過酸化脂質に変化します。過酸化脂質というのは錆びついた脂肪の事で、身体に悪いのです。
その上に、130度の温度で急速に殺菌します。レンジでチンするようなもので雑菌のすべては完全に殺菌されます。 ところが牛乳の中に生きている酵素(善玉菌)も完全に消滅してしまうのです。牛乳は酵素(善玉菌)のないただの過酸化脂質としてパック詰めされます。
この牛乳を脈診術で検査すると、マイナス7の数値が出るのです。又、乳製品全般「チーズ、ヨーグルト、乳酸菌飲料を除く」もほとんどマイナス7になっています。新谷氏の腸内環境の悪化はこれらの乳製品によるものと思われます。
乳製品のランク表はマイナス1倍~マイナス7倍に分けられます。マイナス1倍はやや悪い程度ですが、マイナス7倍はその7倍悪いという意味です。
また、ランク表でプラス1倍~プラス7倍は、身体に良い食品です。
身体に悪い乳製品
牛乳 毎日牛乳 森永牛乳、明治牛乳、十勝牛乳など マイナス7倍
乳飲料 おいしい低脂肪乳、カルシウム鉄分乳飲料など マイナス7倍
乳製品 牛乳プリン、チーズケーキ、森永焼プリンなど マイナス7倍
牛乳菓子 モンブランケーキ、チーズスフレなど マイナス7倍
生ミルク 生ミルク、コーヒー用プチミルクなど マイナス7倍
身体に良い乳製品
ヨーグルト カスピ海ヨーグルト、その他ヨーグルトなど プラス2倍
チーズ類 チーズ類すべて プラス1倍~プラス3倍
乳酸菌飲料 ヤクルト、その他の乳酸菌飲料 プラス1倍~プラス3倍
豆乳ヨーグルトは牛乳製品ではないが プラス7倍
乳製品に関しては以上のような検査結果が出ました。子供に牛乳アレルギーが起きたり、大人でも牛乳を飲むと腹が痛くなったり、下痢する人が多いのも、牛乳による腸内環境の悪化が考えられます。