肩のコリと食品添加物

 

 肩凝り、を訴える人は結構沢山います。何故、肩凝りがこれほど多いのでしょうか? これには食品添加物が大いに関係していると私は考えています。肩凝りは肩が凝っているのではありません。

 

 胃経「胃に関係する通路」が過敏になり、その反応が肩こりとなって、肩に過敏反応が出ているのです。過敏反応ですからマッサージをすると一時的には楽になりますが、また時間が経つと凝ってきます。

 

 食品添加物の多い食品を食べていると膵臓系統に負担が掛ります。食品添加物の多い食品は膵臓系統を弱らせます。その弱りをカバーする為に胃の系統が過敏になり、添加物を処理しているのです。

 

 添加物が無ければ過敏になる必要がないのですが、必要以上の仕事をしないと添加物を処理しきれない為、過敏になります。胃経というのは、身体の中を通る道筋が足先から腹を通り、肩の中央を通る筋道の事です。

 

 肩の所で過敏症状がひどく興奮して、筋肉をこわばらせているので、感覚的に肩こりが起きているのです。東洋医学の中でも鍼灸治療では肩こりは最も得意とする疾患です。

 肩凝りの中心である肩の治療はしません。胃系統の興奮を鎮める為、背中の中央部にある治療点に接触鍼「刺さずに鍼先で擦るだけ」をすると、肩こりが楽になります。

 

 胃系統の過敏症状を取り除けば、根本的な治療となる為、肩こりの症状その物が無くなります。当分は肩こりの症状は起きません。患者さんは酷い肩こりが簡単に無くなったことに、驚く人が多いのです。

 

胃の入り口が噴門で、次に胃の本体があり、胃の出口を幽門と言います。食物が胃の中に入ると幽門が閉じて、胃本体の中で蠕動運動が起き、胃酸の分泌と共に食物はドロドロの粥上になります。

 

食物が粥状になると幽門が開いて、少しずつ十二指腸に運ばれます。でんぷん質の物は早く、肉類は比較的ゆっくりと、脂肪性の物は最もゆっくりと通過します。身体にとって悪いものは嘔吐して吐き出すこともあります。

 

食品添加物は嘔吐する程の悪いものではありませんが、最後まで残ります。幽門という門番が、こんな悪いものを腸の中に送ることが出来るか!と言って通過を拒否するのです。

 

胃や膵臓はその食物を何とか通そうと、ホルモンを出したり、盛んに蠕動運動を繰り返し何とか幽門の許可を受ける状態に仕上げるのです。ある程度以上の内容になると、やっと幽門を通過することが出来ます。

 

この時、人によっては胸やけ、胃の痛み、胃の違和感、が出る人も居ます。胃酸過多で苦しむ人が多いのも食品添加物が関係しています。この食品添加物の毒素を中和する為、膵臓や胃は必要以上の働きをしなければなりません。

 

その為、胃の働きが過敏反応となり、胃経という道筋を興奮させ、肩の筋肉を硬直させ肩凝りとなるのです。現代は余りにも多くの食品添加物が蔓延している為、健康な人でも肩凝りだけは、持っている人が大半です。

 

肩凝りと食品添加物は非常に密接な関係にある事を知ってください。癌専門情報サイトに「食べると良い食品」「食べると害になる食品」がアップされています。

 

それを読んで、どんなものを食べると良いのか? どんな物に食品添加物が多く入っているのか?を理解してください。食生活を正しい方向に変更すると、肩凝りもだんだん無くなってきます。