電子レンジの弊害
電子レンジで食品をチンすると、あまり身体に良くない食品になると言われているが何故、どのような理由で身体に良くないのか? その理由がはっきりと分かっていなかった。
その理由がはっきりと分かったのは、酵素玄米を造った時、酵素玄米は発酵により善玉菌が活発で、脈診術で検査してみると16穀米を1とすると、その7倍もの善玉菌が活動しているという結果が出た。
その酵素玄米を冷凍して食べる時にレンジで温めたのである。その時、待てよ! 冷凍した酵素玄米はまだ、7倍の力を持っていたが、レンジで温めると、その値が下がるのではないかという疑問が湧いた。
そこで、レンジで温めた酵素玄米を検査してみると、なんと!! 7倍の力を持っていたのが、いきなり1倍の力になってしまったのである。という事は、玄米の中に生きていた酵素(善玉菌)がすべて死滅してしまったという事だ。
しかし、1倍の力は残っている。これはビタミン、ミネラル、食物繊維、などの栄養までもが完全には消えたのではないことを物語っている。酵素玄米の中で生きていた善玉菌だけがすべて死滅したことになる。
レンジというのは食物の内部を直接、電子の力で摩擦することにより素早く加熱することが出来る優れものだ。この作用で生きている菌は抹殺されるのだろう。
という事は、チーズ、味噌汁、納豆、キムチ、酵母パン、イカの塩辛、糠漬け、ヨーグルト、甘酒、など菌の生きている食品はすべて、レンジでチンするとその中に生きている菌はすべて死滅する。ただの栄養素としての機能だけが残る食品となる。
何故、発酵食品が良いかというと、人間の中に居る善玉菌の力が7倍であるとすると、1倍の栄養素が入って来ると、7倍+1倍は=8倍であるが、7倍の力がある酵素玄米が身体の中に入ると7倍+7倍=14倍となり腸の中で活発な働きをする。
納豆、梅干し、味噌、醤油、酢、麹菌、甘酒、キムチ、などの発酵食品はそれぞれ原料や製造工程などによって違いがあるが、2倍~7倍の善玉菌の力を持っている。その力が便通、血圧の安定、血糖値の降下、うつ病の改善、など多くの慢性病に対して効果を発揮する。
発酵していない一般的な食材は1倍の力を有している。それらの食品を発酵させる事によって、1倍の力+発酵善玉菌=2倍~7倍の発酵食品となるのだ。それが腸の中に入ると、腸内の善玉菌と合同で飛躍的な活躍をするのが発酵食品だ。
その為、昔から発酵食品の効能は認められており日本人の食材に欠かすことの出来ない食品となっている。自然の保存期間、風味、栄養、共に優れた能力を持っている。
ただ、発酵菌といっても種類が豊富にあり、熱に強く、胃酸にも強い菌もあれば、熱や胃酸にはとても弱い菌もある。その為、発酵菌は胃の中で胃酸のため、死滅して腸の中まで届かないと思われていた。
しかし、玄米に含まれている菌は熱にも強く、胃酸にもびくともしない。炊飯器で炊いても出来上がりの玄米ご飯は、すでに善玉菌が発酵して5倍~6倍の力を持っている。3日間、保温するとさらに力が増す。
このように強力な玄米の発酵菌であるが、何故か電子レンジのチンには勝てない。という事はおそらく、食材全ての発酵菌は電子レンジでチンすると死滅してしまうのではないかと推察する。
現代は省力化の影響で、電子レンジは大活躍している。そしてすべての発酵菌を抹殺している。電子レンジを使っている人は、レンジの機能が持つ手軽さが、食品の中身に影響を与えている事を知って貰いたい。
健康に害はないが、より健康的な食材を取ることを阻害している。このことは私に言わせると大きな問題である。癌や慢性病でより積極的に腸内環境を改善させる必要のある人は電子レンジを使うのを控えた方が良い。