発酵食品はなぜ身体に良いのか

発酵食品はなぜ身体に良いのか

麹菌、乳酸菌などの微細物が食品を分解、吸収して造り出す発酵食品には、豊富な栄養がぎっしりと含まれています。それらが身体にとって、どの様に有益な作用をもたらすかをじっくりと検証してみましょう。

 

 まず、食品はそのままでは粒子が粗く腸の中に取り込まれ、腸内細菌によって分解されても、充分でなく栄養が完全には吸収されません。

 

ところが醗酵食品の場合、食物が一旦麹菌などによって、分解吸収されていますので、粒子が細かくなっています。この状態で体内に取り込まれると、体内の腸内細菌は容易に分解することが出来、完全な栄養として吸収できるのです。

 

食物を早食いでポイポイ飲み込んでいる人と、1口ごとに100回噛み砕いてから飲み込んでいる人の場合は、胃腸の中に食物が入ったときに、胃腸にかかる負担は大変な違いがあります。

 

発酵食品の場合はあらかじめ、麹菌などの微生物が粒子を細かく分解していますので、人間の腸内に入ったときにスムーズに吸収できるのです。いわば、前もって咀嚼している食品を食べているようなもので、人間の腸内細菌にとってはとても消化吸収しやすい食品となっているのです。

 

次に、活性酸素の害から身体を守る抗酸化酵素を作り出す補素材として、ミネラルは欠かせません。カルシウム、マグネシウム、セレン、亜鉛、鉄、銅、マンガンなどのミネラルは抗酸化酵素の補素材として、とても重要な働きをします。

 

ミネラルは人間の腸での吸収がなかなか難しい金属です。ところが発酵や熟成の過程で造られる有機酸とミネラルが結合すると腸からの吸収されやすい形に変わります。

 

発酵食品の中には腸から吸収され易いミネラルがいっぱい入っているので、抗酸化酵素が量産されます。それによって活性酸素による害が取り除かれ、癌をはじめとする、イロイロな慢性病から身体を守ることが出来ます。

 

私たちの体内には5000種類もの酵素があり、身体の様々な機能に不可欠な働きをしています。ひとつの酵素は一つの働きしかしない場合が多い為、5000種類もの酵素があるのです。

 

その酵素が充分に供給されていれば、内臓の働きも良くなり、体力も維持され、疲れにくくなり、体温も上昇します。免疫力も高まり病気に掛りにくくなるのです。

 

その酵素が発酵食品には豊富に含まれておりまして、まさに酵素の宝庫と言われています。その為、体内での腸内細菌による発酵もスムーズに進むため、便通が良くなります。

 

次に良い効果が出るのが、心の健康です。発酵食品には豊富な酵素がたくさん含まれている為、人間の腸内細菌群が活発に栄養を分解します。この時。セレトニンという愉快物質が生産され、気持ちを穏やかに安定させます。

 

その為、交感神経のバランスが良くなり、昼間は活発に活動でき、夜はぐっすりと休むことが出来るようになります。発酵食品と心の健康は、交感神経のバランスが良くなることによって実現できるのです。

 

ビタミン群、アミノ酸、核酸、などの栄養も見逃すことの出来ない発酵食品の魅力です。食品を発酵する過程において、ビタミン群、アミノ酸、核酸が生産され、身体にとって不可欠な栄養が供給されます。

 

普門堂鍼灸院では脈診術を使って、食品のランク付けを行っています。新鮮な野菜、果物、魚、肉、野草などの栄養食品と比較しても、発酵食品は必ず上位にランクされます。栄養のある食材を発酵させると、微生物の消化吸収により、さらに栄養がアップされているのです。

 

抗酸化食品と言いまして、身体に害を及ぼす活性酸素を取り除く酵素もふんだんに含まれています。世界の長寿村では必ずと言っても良いほど、その土地の発酵食品が必ずあります。

 

現代の食品添加物、大気汚染、公害、薬害、農薬、化学物質などにより、我々の生活は活性酸素が発生する環境にあり、病気が蔓延する要素が大きいのです。その環境に対して、上手に発酵食品を利用して、健康を維持したいものです。

 

 優秀なサプリメントと言われる物は、ほとんどが発酵を利用したものです。発酵をさせる事によって優秀な栄養素となり身体の改善に貢献します。ただ、癌などのサプリメントは、非常に高価な物があります。

 

必要以上に効果を吹聴して、藁をもつかむ思いの癌患者さんを相手に、金儲けをしているのです。確かに発酵を利用したサプリメントは効果がありますが、日本に昔からある発酵食品、梅干し、納豆、黒酢、味噌、醤油、みりん、などで手造りの物であれば、高価なサプリメントと比較しても変わらないのです。

 

日本人の女性が世界1の長寿を誇っているのも、その陰の立役者として、日本食の発酵食品が、力を与えているものと思っています。昔からある発酵食品を大いに利用して健康な生活を送ってください。