初期の癌には断食で対応

  断食には手術と同じくらいの効果がある。断食によって食物が入ってこないと、癌細胞も正常細胞もかなりのダメージを受ける。特に癌細胞は正常細胞の20倍の栄養を欲しがる細胞だ。

 

 その癌細胞に流れてくる栄養が途絶えると癌細胞は大きなショックを受ける。もちろん正常細胞にも負担がかかる。まず、始めは1週間の断食をお勧めする。断食を終わると、断食でショックを受けた癌細胞に対して、正常細胞はその立ち直りが素晴らしく良くなっている。

 

 内臓の長期休暇、内臓の修復、腸内細菌の活力増強、腸壁に付いている宿便の解消、善玉菌の増加、悪玉菌の減少、免疫力のアップ、ナチュラルキラー細胞の活性化、などにより再発、転移を阻止すると共に、新しく癌細胞に変化しょうとしている細胞を見つけ次第攻撃する。

 

 癌が出来るということは生活習慣病によって身体全体が悪疫質になった結果、癌が発生したのであるから、断食によって身体全体を上記のように良い方向に転換することが、癌を消滅させる最も良い手段だと考えられる。

 

 初期の癌には断食が有効だと考える理由は、初期の癌と宣告された患者さんは、健康時の体力がそのまま継続している。断食は細胞にとってかなりのショックを受けるが、身体自体にも負担がかかり、1週間の断食でおおよそ5kg~10kg痩せる。

 

 その荒療治をするには体力が必要になる。初期の癌を宣告された人に断食が向いていると言うのは、体力が健康体の人と同じだけあることが断食に耐えられ、何の心配も無く、断食を全うすることが出来る理由だ。

 

 ただし、一週間の断食であっても、自分独自の断食は危険が伴う。断食専門施設で正しい断食のルールに従って断食をして欲しい。一度でも正しい断食を経験すると、断食のルールが分かり、1日ぐらいのプチ断食なら自宅でやっても良い。

 

 健康な人でも1日に5千個もの癌細胞が発生していると言われている。その癌細胞はことごとく免疫細胞によって毎日取り除かれている。そのお陰で我々は健康な生活を送れるのだ。

 

 身体の自然治癒能力と言うのは素晴らしい能力がある。初期の癌であれば断食によって身体の機能が全く新しく再生された時には、癌を破壊する能力は格段にアップされ、癌細胞をことごとく消滅してしまう。

 

 この断食と比較して手術を行うとどうなるか検討してみよう。

 

 初期の癌と宣告されると、ほとんどの人は手術へとまっしぐらに進んでゆく。癌は生活習慣病で体内が悪疫質になっているために出来たものであるから、癌を取り除いたとしても、手術、抗癌剤、放射線、などによって悪疫質は体内で倍加している。

 

 ところが、癌を宣告された人の多くは、本を買い込み食生活の改善を始める人が多い。この為、悪疫質が改善され、初期の癌は治りが良いということになる。

 

 その悪疫質の身体を改善しないで、手術で癌を取り除いたから安心だということで、元の生活習慣病になる生活をしていると、必ず再発、転移というおまけが付いて癌が再登場してくる。

 

 手術には体力の減少、手術痕の神経や血管を切断する事による血流の停滞、生活機能の減少、傷跡の弱りによる再発の危険が倍加、癒着、術後に再発防止のための抗癌剤と放射線の追加が加わる、手術の際に癌を傷つけると癌細胞が流出して全身に流れる、手術にはこのような危険が伴う。

 

 悪疫質の身体になっている癌患者さんにとって、手術は初期であっても危うい橋を渡っているようなものだ。よほど本人が食生活の改善をしないと、再発、転移が付きまとって来る。癌死亡率が右肩上がりで一向に改善されない一因として、3大化学療法が災いしていると考えられる。

 

 手術によって取り除いた癌細胞は無くなったが、身体の弱り、悪疫質の倍加、などによって、癌になろうとしている癌細胞が活発に活動をはじめる。よほど食生活をしっかりとやらないと再発は時間の問題となる。

 

 それに引き換え、断食の後では、正常細胞の立ち直りが非常に早くなり、癌細胞の立ち直りはとても遅くなる。その上、断食後に食生活の改善で朝腹8分、昼腹8分、夜腹5分の食生活をきちんと守ると、癌細胞は消滅するか、増殖が停滞して動かなくなる。

 

 断食がよいと言う理由は、悪疫質の体質を急激に変化する力を持っていることだ。その上、癌細胞の縮小が起きる可能性が大きい。断食の効果を実感した経験が、その後の食生活にも生かされることが多く、食生活の改善は身体を芯から健康体に変化させる。このことが癌細胞を自然退縮に導く事になる。

 

 現代医学は、手術、放射線、抗癌剤と癌を攻撃することばかり考えて、身体に与えるダメージを疎かにしてまで、裏道、近道、で切り抜けようとする考え方が主流で、身体が持っている悪疫質を食生活で改善するという発想が無い。

 

 もっと正々堂々と真正面から癌とがっぷり4つに組み、押し切ることこそが健康で長生きできる王道である。初期の癌に対しては、それが出来る断食という切り札が通用する。

 

 末期癌に対しても、断食は素晴らしい効果を発揮するが、末期癌といっても色々な人が混在している。手術、放射線、抗癌剤治療で身体がボロボロになり、再生能力が極端に落ちている場合は断食も危険なことがある。

 

 末期癌の人に対しても断食を勧めたいのだが、全員に断食がよいと勧めるわけには行かない。標準治療のあげく、身体がボロボロになった癌難民が全国には何十万人と苦しんでいる。

 

 その人たちが救いを求めて、民間療法にすがろうとしている。このような癌難民にならないためにも、初期の癌が見つかった人は、手術の線路に飛び乗らないで、断食という王道の線路にのって欲しい。切に願う次第だ。