DDTと食品添加物

 過去に散々使われたDDT、その害が人体に及ぼす症状は、病気、精神疾患、癌、神経性疾患であり、脳神経に多大な影響を与えた。ベトナム戦争の時、枯葉剤として使われた、その強烈な毒薬が戦争終結と共に大量に余ってしまった。

 

 業者が毒薬の使い道として、内容を少しばかり変更して作り上げたのがDDTである。DDTはその性質上、殺虫剤としての効果が抜群で、農作物の大量生産には多大な貢献をした。

 

その反面、昆虫、動物、微生物などに衝撃的な被害を与えた。それと共に生産された農作物に含まれるDDTの毒素が、それを食べる人体に影響を与えて、様々な病気が蔓延した。その毒素は体内に蓄積されたのである。

 その当時の医学界の学者も医者も、突然色々な症状を呈する大勢の患者さんを前に困惑してしまった。ゲルソン博士はちょうどその頃、医者として多くの患者さんを前に何が原因かを調べ上げた。1949年~1957年までの12年間、DDTは使われた。

 

 その症状としては次のような疾患であった。

胃腸炎、神経障害、筋肉無力症、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、鼻水、咳、喉の炎症、身体各部の引きつり、疲労感、眩暈、湿疹、不眠、頭痛、皮膚病、動悸、手の汗、過食、視力障害、聴覚障害、味覚障害、嗅覚障害、味覚障害、知覚障害などである。

 

 また、次のような症状もあった。興奮、極度のふらつき、不安、混乱、集中不能、注意力の散漫、忘れっぽさ、ふさぎ、極度の精神的症状、自殺願望、原因不明の自殺。

 

 なぜ昔起きたDDTの被害を、ここで取り上げるのか?そこには重大な意味がある。毒物の人体に与える影響を12年間にも渡って経験した貴重な体験である。これはネズミや犬などを使った動物実験ではない。

 

 れっきとした人間に対して過ちを犯した過去の歴史である。毒物の人体に与える影響として、またとない貴重な遺産として見直し、現代の食品添加物という毒素と照らし合わせて考える時、そっくりな症状が浮かび上がってくる。

 

 食品添加物は微量な毒物である。その為、それを食べたからといって特別、極端な症状は現れない。しかし現代人は子供の頃から、おそらく死ぬまで食品添加物を取り続ける事だろう。

 

 なにしろ、全食品の8割に含まれている添加物である。1種類だけではない、あらゆる食品に複合的に入っている。毎日の食生活であるから、何十年の間には、その複合的な蓄積は測り知れない。

 

 現代社会に蔓延している、認知症、うつ、統合失調症、癌、糖尿病、高血圧、脳血管障害、心臓疾患、皮膚疾患など総ての慢性病と毒素の関係は否定できない。

 

 DDTの毒素は強力な物であったため、それを使った12年間に急激に患者さんが増えた。又、1957年にDDTが全面的に禁止されてからは、急激な症状を訴える患者さんは減ったのである。

 

 食品業界の中であらゆる食品に使われている添加物は政治的に止める事はおそらくできないだろう。認知症、癌、うつ病など、多くの慢性病に対して、取るべき対策は一般の民衆、一人一人が自発的に予防しなければならないのだ。

 

 食品添加物に含まれる毒素が人間に与える影響について、過去に起きたDDTの毒素を参考に書かせてもらった。今一度、食品添加物に入っている毒素について、真剣に考えてもらいたい。