ヨガでも呼吸法を大切にしているが、健康にとって呼吸法は無くてはならないものです。意識しないでいると肺を充分に使うことが少なくなり、肺の一部しか使われていません。
これでは呼吸が浅くなり充分な酸素が体の中に取り込まれない危険性があります。肺の組織を毎日いっぱいに使い切る訓練をすることが必要です。ほんの僅か5分くらいの時間でそれができます。
呼吸法のコツは、まず充分に息を吸い込む、次にその息を全部吐き出す。そこで息を止めたままで、横隔膜を持ち上げると腹がへっこんで来る。その状態でゆっくり10数えてもらう。
息が苦しくなったら、ゆっくりと息を吸ってください。ゆっくりと10回ほど呼吸をします。そこで又、充分に息を吸い込み、それを出来るだけ全部吐き出します。そして息を止め、横隔膜を持ち上げて腹をへこませます。
そのままゆっくりと10数えると、息が苦しくなります。そこでゆっくりと息を吸い込み10回ほど呼吸をします。
寝る前に布団の中でこの呼吸法を3回繰り返すだけです。これだけの呼吸法で肺全体が活性化され、寝ているとき一晩中、肺呼吸が活発になり新鮮な酸素が体内に自然に取り込まれます。
寝る前に呼吸法をすると肺が活性化され、肺呼吸が3㌫ほど多くなります。1呼吸で一晩中3㌫の酸素が余分に入ってくると、酸素量は1晩で大量の酸素を取り込むことになります。
脳は酸素を大量に消費する臓器ですから、酸素の取り込み量が少なくなると、痴呆症、うつ病、落ち込み、物忘れ、脳梗塞など脳血管障害による症状が多くなります。
寝る前の呼吸法は体全体に酸素を余分に供給できるばかりか、脳細胞に新鮮な空気を送るので朝の目覚めがすっきりして、頭がハッキリしているのがわかります。お年寄りや脳に障害を持っている人にとっては、呼吸法はとても大切になります。
又、息を止め横隔膜を持ち上げて腹をへこませ10数えることによって、腹の中にある内臓全般に良い刺激を与え、腹の中が活性化するのです。便通が良くなり、深い睡眠が出来、朝の目覚めがすっきりとします。
呼吸法も短時間でシンプルに効果抜群の方法で、毎日寝る前にやるのが最も効果的なのです。肺の中の組織全部を毎日使ってやることによって、肺組織全体が毎日若返り健全な肺機能を維持できるようになります。
呼吸法もやらない、運動もしないなど有酸素運動が少ない人は要注意です。肺の組織は何もしないと肺全体の20㌫ほどしか活用していません。非常に浅い呼吸で毎日を過すことになります。
特にお年よりはこの浅い呼吸で痴呆症や物忘れが多くなりますから、今日から呼吸法を取り入れてください。若い人でも朝の目覚めが悪く、朝はいつも頭がボーっとして、しばらくハッキリしない症状のある人は呼吸が浅いのです。
肺も内臓にも毎日刺激を与える事です。運動も筋肉や内臓の強化につながりますが、充分な肺呼吸も大切な健康法のひとつです。夜寝る前、たった5分の呼吸法です。ぜひ今晩から取り入れてください。