癌と基礎代謝

基礎代謝とは、寝ている時、安静にしている時、読書、テレビ、ゆったりと座っている時、等で消費するエネルギーのことです。寝ている時でも、呼吸、心臓の動き、脳の働き、肝臓の代謝、腎臓の代謝、筋肉のエネルギー、等によって基礎的なエネルギーの消費が行われます。これが基礎代謝です。

 

 基礎代謝を上げると体温が上がる

 

 運動をして筋肉をつけると、筋肉はエネルギーを発散するため、体温が上昇します。又、運動は肝臓、腎臓、心臓、肺臓、脾臓などの臓器を強化する働きがありますので、内臓によるエネルギー消費の増加もあります。

 

 基礎代謝を上げると痩せてくる

 

 基礎代謝で消費するエネルギーが多くなると、寝ていても、座っていても、自然にエネルギーをたくさん使います。その上、仕事、運動、家事、庭の手入れ、等で使うエネルギーが加算されますので、痩せやすくなるのです。

 

 基礎代謝は年齢により違ってくる

 

 子供や若い人は、基礎代謝のエネルギーは活発ですから、よほどの過食、間食をしない限り、痩せているのが自然です。年を取るにしたがって基礎代謝は衰えてきます。身体も冷えやすくなりますので、運動や食生活に注意しましょう。

 

 過食、間食で基礎代謝が落ちる

 

 過食、間食、の多い人は長年の間、取り入れた栄養やカロリーが高い状態がずーっと続いています。肝臓は栄養を蓄え、空腹のときにその栄養を出してエネルギーの調節をしています。

 

 その肝臓に栄養分が入るばっかりで空腹のとき出す機会がないと、肝臓には栄養が溜まるばっかりになり、脂肪肝になります。その上、余った栄養は内臓脂肪となり内臓周りや、全身に脂肪となって蓄積されます。脂肪の蓄積は血行不良を招き、基礎代謝が落ちる原因となります。

 

 総エネルギーの60%は基礎代謝で消費される

 

 エネルギーは運動や仕事、家事、等によってたくさん消費されると、思われますが、実はその60%が、基礎代謝で消費されているのです。この数値から見ても、基礎代謝を上げることが、健康にとっていかに大切であるかが分かります。

 

食品添加物と基礎代謝の関係

 

 小腸、大腸には3000兆もの腸内細菌が生活しています。食品添加物は毒物ですから、腸内に入ると腸内細菌との間で戦争が起きます。添加物は弱い毒性ですから常に腸内細菌が勝つのです。

 

 ところが食品添加物は食事の中で毎日入ってきますから、腸内細菌は毎日戦争に駆り出されへとへとに疲れ切ってしまいます。疲れ切った腸内細菌は質の悪い栄養しか造りだすことが出来ません。

 

小腸は、質の悪い栄養を取り入れ全身、50兆の細胞に送り届けます。全身の細胞は質の悪い栄養でも我慢して取り入れなければなりません。その栄養で生活している細胞は活力を失いますので、基礎代謝が低くなるのです。食品添加物は最も基礎代謝を低下させる元凶のようなものです。

 

 癌と基礎代謝の関係

 

 癌は低体温で35度台の人の体内で良く育ちます。生活の改善で基礎代謝が活発なると、体温が高くなり、平均体温が36,5度以上になると、癌細胞は高温の体内では生きて行けなくなります。

 

 基礎代謝が高いと、癌細胞は弱ると共に、免疫機能が活発に働く体になり、たとえ癌があったとしても、たちまち免疫機能が癌を取り除きますので、癌の増殖は不可能になります。

 

 以上、書いたように、基礎代謝を上げるという事は、癌になりにくい体質になる大きな条件となります。日常生活を見直して基礎代謝が高くなるような身体にして下さい。