サプリメント
ある日、腰のダルイ患者さんがきた。立っていると15分ぐらいすると、もう腰がダルクなってしゃがみこんでしまう、と言う。歩いていてもすぐ腰がダルクなって長くは歩けない。
時々、このような患者さんが居る。このような患者さんの場合、椎間板狭窄症の人が多いのだ。しかし、椎間板狭窄症になるという事は、腸内環境が悪いことを意味している。
腸内環境が悪いと椎間板狭窄症の神経圧迫がきつくなって、腰のダルサ、足の痺れ、などが増加するのだ。この患者さん、食べ物に悪いものがあるに違いない。
イロイロと食べ物を聞いてみるが、今一つ原因が分からない。
その内に、サプリメントは健康のためにイロイロ飲んでいるというではないか。ハテナ!? サプリメントは健康食品であるはずだ。しかし、疑って検査する必要もある。脈診術で検査すると、どのランクに位置するかすぐに分かる。
次回、サプリメントを全部持ってくるように言って治療を終了した。3日後、サプリメントを5種類持参して訪れた。脈診術で検査してみると、驚いたことに普通以下の商品が半数に達する惨状であった。以下はその検査内容である。
優秀食品 なし
良い食品 ヘルスレスベラGS、 N-アセチルグハコサミン
普通の食品 魚の骨から取ったカルシウム
注意する食品 なし
害のある食品 すっぽん小町
悪い食品 Nカルファリー(動物の骨から取ったカルシウム)
サプリメントの中にも、害のある食品、悪い食品、が含まれていた。サプリメントは健康食品として名が通っているので、素人には全く分からない。良さそうな宣伝につられて高い物を買わされている。
サプリメントといえども、栄養のある食材を流通に乗せる為、品質を安定させなくてはならない、その過程で食品添加物が投入されている可能性がある。特に、タンパク質などの栄養素材は変質しやすい、これを安定させる為にはどうしても添加物は欠かせない。
食品は人間が加工すれば、するほど品質が落ちてしまう。食品で日持ちのする食品はタブーである。サプリメントなどはそのほとんどが、かなり日持ちのする食品で占められている。
その事から考えると、サプリメントで健康を買う行為は、あまりお勧めとは言えない。
ただ、サプリメントでも酵素などの発酵食品は良いものがある。一概にサプリメント全般を否定するものではないが、上記の検査でも分かるように、サプリメントの約半数は不良品である可能性が高い。
サプリメントで健康を買うよりは、新鮮な野菜、果物、新鮮な魚、海藻、糠漬け、キムチ、豆乳ヨーグルト、梅干し、味噌汁、玄米、そば、などから直接栄養を取る方かよっぽど健康になる。
食品は腸内環境を良くするものでなくてはならない。人間は腸内の細菌によって健康が左右されている。人間が考える事は、新鮮な食材を腸内に送り届け、善玉菌の活躍を手助けできるようにする事だけだ。後は腸内細菌にお任せするしかない。
サプリメント、良さそうでありながら半分は害のある食品、積極的にお勧めする食品ではない。