白砂糖の害

 

 甘くて美味しい、子供の大好きな白砂糖、今やほとんどの食材の中に含まれています。知らぬ間に食べていることも多い食材です。この白砂糖が関係する病症がかなり多くあり、慢性病の温床となっています。

 

 サトウキビから黒砂糖は取れますが、黒砂糖にはビタミン、ミネラル、カルシウム、などの栄養素が充分に含まれており、弱アルカリ性であります。ところが白砂糖になると、黒砂糖を精製するときに、ビタミン、ミネラル、カルシウム、などの栄養素を全部剥ぎ取ってしまい、甘味成分だけの酸性食品となっています。

 

 こうなると大きく分けて2つの害のある食品となります。1つ目はカルシウムを含んでいないため、酸性食品となっている事です。体内は弱アルカリ性である為、酸性食品を食べると体内にある骨(骨格、歯)からカルシウムを抜き取って、弱アルカリ性にします。

 

 このため甘い物を食べ過ぎると老人では骨がスカスカになり、少し手を付いただけで骨折したり、腰骨が複雑骨折をしやすくなります。子供では虫歯が多くなり、集中力がなく、思考力も減退、短気で切れやすくなります。

 

 女性では怒る原因がないのに、怒りっぽくなり、偏頭痛、目の疲れ、生理痛などが起きる原因となります。これらは白砂糖によるカルシウム不足が原因で、体内のバランスが崩れる為に起きる症状です。

 

 2つ目の害は白砂糖を食べると、ビタミンB、ミネラル、が不足している為に起きる症状です。肩こり、首コリ、目の乾き、アレルギー疾患による皮膚の湿疹、などが起きやすくなります。

 

 白砂糖やお菓子をいつも食べている人は、腸内で悪玉菌が増えています。悪玉菌1、善玉菌2、日和見菌7、の割合が理想ですがその割合が変化してきます。悪玉菌1,5、善玉菌1,5、日和見菌7、になったとします。

 

 日和見菌というのは悪玉菌優勢の時には悪玉菌の味方をするし、善玉菌優勢の時は善玉菌の味方をします。その為、日和見菌と言われています。悪玉菌が1,5になると善玉菌との差が無くなり、日和見菌は頻繁に悪玉菌の味方をすることが多くなります。

 

 酷いアレルギー性皮膚炎で苦しんでいる人の場合、悪玉菌の数値が高い人が多いのです。そのような人の場合、白砂糖の入ったお菓子やお惣菜でも、すぐに反応を起こし皮膚炎が酷くなります。

 

 根本的にはその人の食生活が悪かった為、腸内細菌のバランスが崩れ、あらゆる慢性病の温床となっているのです。食生活を悪くする食品は色々ありますが、白砂糖の入ったお菓子類は代表的な物であります。

 

 白砂糖に限らず精製された食品は総て、注意する食品となります。白砂糖、白ごはん、白パン、白い塩、白い小麦粉、など精製されると、ビタミン、ミネラル、カルシウム、食物繊維、などが剥ぎ取られてしまいます。

 

 それで栄養の偏った食品となり、身体のバランスを崩す原因となります。

その中でも特に白砂糖が悪いのは、薄っぺらい甘さだけのカロリーが直接入る為、身体の中でパッと燃えてすぐに消える。

 

 この為、身体の中の血糖値が急激に上がり、下がりします。血糖値の急上昇を抑える為、膵臓からのインスリンが緊急出動したり、急停止することが起きます。

これが膵臓にとってかなりの負担となり、長年の間に糖尿病に発展するのです。

 

 糖分を取りたいときは、白砂糖を止めて、テンサイ糖、オリゴ糖、ハチミツ、甘酒、干し柿、果物、黒砂糖、などビタミン、ミネラル、カルシウム、食物繊維、などが含まれる甘味成分を取ってください。

 

 テンサイ糖な北海道の大根から取れる物で、寒い所で育つため身体を暖める作用もあります。その上栄養も豊富なので理想的な甘味料と言えます。黒砂糖は総ての栄養が備わっていますが、暖かい地方で育つため冷やす力が強いのです。

 

 身体の温かい人には黒砂糖が良いのです。冷え性の人はテンサイ糖を使うと良いでしょう。便秘しやすい人はオリゴ糖がお勧めです。善玉菌の餌となり、便通を良くする効果を出します。

 

 果物の甘味成分は其の侭、直接取り入れるのでさらに良い効果があります。ただし、農薬の掛った果物は良く洗って食べてください。食べ過ぎには注意です。