食品優劣ランク表の書物を出版して読んでくださった方は成程、随分と悪い食品を知らずに食べていたのですね。これからは身体に悪い食品を食べないように努力するわ!! と言ってくれる。
しかし、何日かたって、どうですか、害のある食品を取らないように努力していますか? ところがである、お饅頭、お菓子、甘い物、貰い物、など子供が欲しがるから、ついついテーブルの上に置いておくと食べてしまうんです。
このような会話が鍼灸院に来る患者さんとの間で、日常的に繰り返される。アレルギー湿疹、肩こり、目の疲れ、などの疾患が出てくると、アット!! この人、また何か甘いお菓子を食べたな? と直感する。
何か甘いお菓子を食べたでしょう? 尋ねてみると必ず、食べてしまいました。貰い物の高級なお菓子があって、捨てるのも勿体ないので、ついつい食べてしまうのです。
子供の嗜好品、貰い物、おいしそうなお菓子、誘惑は目の周りに有り余るほどあり、それらは今まで日常的に食べていたものだ。それらが害のある食品という感覚はほとんどないのが現状である。
優秀食品――― ―――害のある食品、食品に対する意識の向上をもっと上げなくてはならない。食品ランク表を読んでみて、ああ、そうか、分かった。で終わってしまうと、3日もするとすっかり忘れている。
これでは食生活による体質改善はおぼつかない。私の場合、食品ランク表を作った本人であるから、自分の身体を使ってその効果を診る必要がある。その為、徹底して害のある食品は取らないように心がけ、食べるものは優秀食品だけにしている。
80歳の現在、ランク表を使う以前(79歳の時)は、腰が少し曲がり、真っ直ぐに伸びない感じがあった。腰痛、腰のダルサ、長く立っていられない、歩くのが嫌になる、などの症状もあった。
食品ランク表を作ってから、食生活の改善をして約1年になるのだが、腰はまっすぐに伸びた。腰痛、腰のダルサ、長く立っていられない、歩くのが嫌になる。等の症状もほとんど無くなってしまった。
最近では、自分の体力がどれほど戻っているかを検証する為、近くにある飯山、標高400メートル、往復2時間の山道を、毎週1回の割で登山をしている。
食品ランク表の実行でこれほど体力の回復が出たことは、自分でも驚きだ。
食事の改善で体調が良くなるのはずーっと先の事のように感じるかもしれない。しかし、そうではない。便通などはきっちりと食生活を守れば、1週間後には順調な便通があるようになる。
便通が整うという事自体、腸内環境が素晴らしく改善されているのだ。腸内環境の改善が健康の基本であるから、この快調な便通の維持をずーっと続けてゆくと、すべての症状は徐々に改善される。
食生活の本を読んだ方は、良い食品を取る事の良さは分かるのだが、頭で分かっていても、実行が伴わない。あまりにも美味しそうな食品には、つい手が出てしまうのだ。
また、レトルト食品、インスタント食品、など手軽で簡単に食べられ、しかも美味しいし安いから、どうしても食べてしまう。しかも、脳がその様な食品を美味い物と学習してしまうので、たまに本物の食品を食べると、酷くまずい物のように感じてしまいます。
子供の好き嫌いは、食べ物を脳が学習することによって決まるのですから、普段から良いものを食べるように気を付けていると、だんだん良いものを好むようになって来ます。
親が食生活の意識を向上させることによって、家族も子供も健康になれるのですから、意識の向上は、とても大切なことです。ぜひ、真剣に取り組んでください。