食用油が危ない

 私たちの身の回りには、油を使った料理がふんだんにあります。この油が私たちの身体にとって危険な存在になっています。何故、油が危険なのでしょうか?

 

 植物油は、昔は臼で引いて、粉にしてから圧縮して絞り、油を取り出していました。その為、油は少ししか取れない貴重で高価な品物でした。ところが現代では科学技術が進み簡単に油が取れるようになりました。

 

 大豆をヘキサンという揮発性の高い石油の中に入れ、そのまま放置しておくと大豆から油が分離して、大豆かすと油に別れます。それに250度の高温を加えますと、ヘキサンが蒸発して無くなってしまいます。

 

 残ったのが大豆かすと油だけになりますから、大豆かすを絞ると簡単に油だけが取れるのです。何百円と安い値段で手に入れることが出来る植物油はこのようにして造られています。

 

 ところがこの製造過程でとんでもない化学物質が発生するのです、ヘキサンを蒸発させるときに加える250度の熱で、神経毒であるヒドロキシノネナールを発生させるのです。

 

 植物油を取り過ぎると、この神経毒が身体の中に入り血液を介して肝臓に到達します。肝臓は毒物を解毒する臓器ですから、この神経毒をどんどん中和して無毒にします。ところが取り過ぎると、肝臓も怒り出します。

 

アレルギー、アトピー性皮膚炎、目の疲れ、頭痛、イライラ、生理痛、不眠症、などとなって現れます。現代人の表している症状のほとんどが植物性の油に関係していることが多いのです。

 

全部の油が悪いと言っているのではありません。安い油は化学処理されています、食用油全体の約90%が危ないのです。圧縮絞りをしている高価な油は、問題ありません。

 

油の害で、特に深刻なのが、少子化です。男性の精子の数は先進国の中で最低を記録しています。女性では不妊症、生理不順、足の冷え、子宮内膜炎、等生殖器にかかわる疾患が多くなり、それが少子化につながっています。

 

うつ病や認知症はドンドン増えていますが、神経毒を持っている植物油は、脳神経の低下に関係していると言われています。油の多い食事で、肝臓の解毒作用が限界に来ますと、イライラやアレルギー疾患が多くなり、安眠できない為、脳神経が不安定になり、うつ病や認知症になりやすくなります。

 

現代は食料品の中に、食用油は含まれています。売られている油の数は少ないのですが、使われている油はビックリするほど多いのです。

 

油の含まれている食品、

マヨネーズ70%、ポテトチップ30,6%、じゃがりこサラダ24%、歌舞伎揚げせんべい27%、うまい棒38%。かっぱえびせん22%、ハッピーターン29%、キットカット32%、きのこの山40%、

ミルクチョコレート明治35%、チョコハイ「ロッテ」30%、

プッチンプリン7%、バニラアイス14%、カップヌードル20%、

インスタント焼きそば23%、ギョーザ「味の素冷凍」8%、

カロリーメイト28%、からあげ弁当「ミニストップ」8%、

幕の内弁当「セブンイレブン」3%、海苔弁当「セブンイレブン5%、

かつ丼弁当6%、メロンパン10%、ランチパック「山崎、ツナマヨ」8%、

バーモントカレー35%、ピザMサイズ19%、マックフライポテトM14%、野菜カレー4%、牛丼17%、洋食の定食6%、和食の定食2%。

 

 自家用の植物油を制限しても、上記のように、ほとんどの食品には油が使われています。菓子類や甘い物、外食、コンビニの食品を好む子供は、油まみれの食生活を送っているのです。

 

加工食品は流通、金儲け、うまい味、日持ちする食品、甘さ、軟らかさ、など金儲けの為、出来る限りの加工を施している。加工食品は、食用油をはじめとした、防腐剤、着色料、酸化防止剤、など化学薬品がぎゅーっと詰まった宝庫です。

 

 朝、食欲がない、ボーっとする、寝覚めが悪い、いやな夢を見る、蕁麻疹、朝クシャミを連発するなど、朝にいろいろな症状がある人は、もうすでに加工食品に侵され肝臓機能が低下している証拠であります。

 

 

 世界の超長寿村を訪れて研究をしている森下博士は、フンザ、コーカサス、ビルカバンバ、中国奥地、にまで、合計67回、超長寿村を訪れる旅を続けている。

100歳を超える長寿者が、日本の何十倍にものぼる地域です。

 

 しかも、そこには寝たきりや、要介護を要する老人は居ないのです。100歳を超えて田畑を耕し、イキイキと人生を謳歌しています。森下博士はそこで110歳、120歳という超長寿者達と実際に会って、長生きの秘訣を聞き取っています。

 

 世界の長寿村には植物油を抽出して使う習慣はありません。自然の食物の中に含まれている油をそのまま食べています。世界のへき地なので、病院もなければ、薬も全く飲んでいません。全くの自然な生活そのままです。

 

 油は人間にとってなくてはならない栄養素ではありますが、出来る事なら自然の食物に含まれる油を直接取るのが一番良いのです。特にサンマ、アジ、ブリ、カツオ、まぐろ、サバ、などは身体に良い油がぎっしりと詰まっています。

 

 魚でも肉でもなるべく人間が加工していないものが良いのです。ただし、ヨーグルトや発酵食品などは別です。菌による発酵で、全く別の新鮮な食品が出来上がっていると考えてください。

 

 世界の長寿村の共通点は、全く精製していない小麦、玄米、そば、大豆などをそのまま臼で引いて、粉にしてパンのようなものを作り食べている。牛乳や羊の乳はカメに入れ発酵させてから飲んでいます。

 

 肉類は飼っている羊、鳥、豚、などを時々さばいて食べて、段々畑で野菜を作り、年中新鮮な野菜を食べている。段々畑で、足腰が鍛えられ、労働がとても好きな人ばかりで昼間は畑仕事をしています。

 

 その為、寝たきりの老人とか、要介護の老人は居ない。耳もよく聞こえるし、目も良く見える。自然の物を、自然のまま食べ、足腰の運動をして、夜暗くなったら寝て、朝は早くから起きて労働をする。隣近所、楽しくおしゃべりして笑って暮らす。昔の自然な生き方、これが長生きの秘訣なのです。

 

 日本でも食用油や食品添加物の害は研究され始め、新鮮な魚、新鮮な肉、新鮮な野菜、精製していない穀物、発酵食品等、原点の食品が見直され、一流のアスリートたちがプロの活躍を維持するために、食生活を変えるようになり始めています。