癌と肝臓の関係

 肝臓ガンになるのは、肝臓から発生する原発性肝臓癌と、他の臓器から転移してくる肝臓癌の2種類があります。原発性の肝臓がんは約25%、他の臓器から転移して来た肝臓がんは75%になります。

 

 肝臓は解毒作用を受け持っていますので、各種の毒素や、ウイルス、癌細胞までも解毒作用で排出する作業をします。ところが肝臓自体の能力が低下していると、血流にのってきた癌細胞を除去できずに、肝臓内で癌細胞となって増殖します。

 

 原発性肝臓がんは、ウイルスによることが最も多く、B型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、による発生が90%を占めています。風邪ひき、輸血、性行為、お産での母子感染、などが原因でB型やC型肝炎となります。

 

B型、C型は、なかなか排除されにくいので長期間にわたって肝臓の中で、肝機能に負担を掛けます。その挙句、肝炎―脂肪肝-肝硬変-肝臓がん、となって進行するのです。

 

 多臓器から転移した、肝臓癌はどうして起きるのでしょうか?血流に乗ってやってくる癌細胞はまだ非常に弱く、本来なら肝臓の免疫機能によってすべて排除される運命にあります。ところが肝臓内で増殖して、がん細胞に発展するには、その根拠があるのです。

 

  肝臓機能の低下

 

 肝臓の機能は成人になると、50歳代で70%に機能低下しています。60歳代で60%、70歳代で50%、これは平均的な機能低下の値です。人さまざまで機能低下が酷い人の場合は、当然50歳代でも30%になっている人もいます。

 

 肝臓は強い臓器で、肝機能が40%台しか無くても何の違和感もなく、普通に生活できます。ところが30%台になると、脂肪肝から肝硬変に移っております。肝硬変というのは、肝臓が小さくて、硬くなるだけでなく、正常に働くことのできる細胞の数が減り、肝機能が極端に低下しています。

 

 ここへ、他の臓器から癌細胞が転移してくると、排除する力が弱っているため、癌細胞は肝臓の中で増殖してしまうのです。

 

肝臓がんの治療

 

 肝臓がんは生活習慣病の最終地点ですから、肝臓がんは治療が最も困難な癌の一つと言われています。抗がん剤などの強い毒素で癌を排除するのは、肝臓にとって、その強い毒素をまともに受けてしまうので、延命どころか命を縮めてしまう危険性があります。

 

 肝臓は解毒作用を受け持つ機関です。現代医学では癌を攻撃する薬をどうしても使います。この時の毒素(薬)を体内に取り込まない事が肝臓を保護することになります。その為には現代医学ときっぱりと縁を切ることが必要です。

 

 考え方を切り替えて、腸内細菌の持つパワーに注目してください。小腸の中には3000兆にも及ぶ細菌が住んでいます。毒素(薬)や食品添加物を排除して、良質な食品ばかりを選んで食べると、腸内細菌は良質な栄養を造りだします。その時に良質な免疫細胞も作ります。

 

 良質な栄養が吸収され、良質な免疫細胞が肝臓に入ると肝臓は癌を持っていても、仕事が楽になり良い栄養素を全身の細胞に送り届けます。また癌の方は良質な免疫細胞に阻止され増殖できません。

 腸内細菌の活動を120%援護する食生活、運動、笑いのある生活、ゆとりのある仕事、良質な睡眠、を心掛けると腸内細菌はますます活発になります。このような生活が6カ月以上続きますと、癌体質がガラリと変わり健康な体内環境に変化します。

 

 健康な体内環境の中では癌細胞は生きて行けません。癌の自然退縮が起きるのです。癌が憎い、癌を殺す、という現代医学と同じ考えで身体に攻撃を加えれば、身体も癌と同じだけダメージを受けます。考え方の違いによってこれほどの差が出来るのです。どちらが良いかじっくりと考えてみて下さい。