現在は癌の検査技術が発達して、微小ながんでも発見できるようになりました。ただこの検査が良かったのか悪かったのか、はなはだ疑問です。普通の人でも良性腫瘍、悪性腫瘍は別として、腫瘍そのものは皆持っています。
ガン検査が発展して、微小癌が見つかるようになると、新たな課題も出てきました。厚生労働省は、母乳を運ぶ乳管内の石灰化をとらえ、がんを発見しているが、これは悪性度の低い「非浸潤ガン」がたくさん見つかるといっています。
子宮頸がん検査の危険性
子宮がんが疑われた時、より確実に検査する為、組織を少しばかり切り取って、細胞を検査します。この組織検査が危険なのです。子宮頸がんの場合、ヒトパピローマウイルスが感染しており、そのウイルスが子宮細胞を攻撃するため子宮がんとなります。
子宮頸部では癌に感染しないように、子宮の細胞ががんばってウイルスと闘っています。ところが検査の為、子宮の細胞をほんの少し、切り取ります。子宮頸部は最前線の組織を切り取られたので、ウイルスに負けてしまいます。
そこからどっとウイルスに攻め込まれ、3カ月後には本物の癌となって宣告されるのです。癌は組織検査をしなければ、本物の癌かどうかは見分けがつきません。その為、検査して本物の癌を構築されたのでは何の検査やら分かりません。
何の癌でもはっきりと癌と断定するときには、組織検査をしています。組織を切り取る行為が、癌を呼び込む道筋になる可能性が高いのです。
肝臓がんの検査でも組織を切り取って検査しますが、原発性肝臓がんの場合は、B型やC型の肝炎ウイルスが充満しています。そこで肝細胞はウイルスと闘っています。その肝細胞を検査のため切り取るのは、ウイルスの為に加勢しているようなものです。
癌専門で手術している医者の話です。
手術前に癌か否かを調べるために、患部の細胞を一部取って病理検査をしますが、その時にがんが転移することはあります。この危険性は一般には知られていません。
癌の手術の際に腫瘍を傷つけたために、癌細胞をまき散らしてしまう事は、時々あります。したがって癌細胞にはなるべく傷をつけないよう、充分注意して手術を行います。しかし、時々腫瘍を取り切れなくて、破裂させてしまうこともあります。
医者自身も言っているように、組織検査は危険なのです。ただ、組織検査をしなければ癌と断定することも出来ないという事実があります。したがって組織検査は総ての癌に対して行われています。
組織検査は危険だという事を承知の上で行うことです。検査した時にははっきりした癌ではなかったのですが、検査後3カ月で本物の癌が発見されたという事になった患者さんもいるのです。
胃がんの場合、検査技術の発展により、大変な勢いでがんが増えています。
胃がんの成功率は格段に飛躍したと言われています。ところが胃がんでの死亡率は全く変化がなく、統計上では変わりがありません。
これは、癌もどきの手術が成功したのであって、本物のがんは成功していないと言うことになります。癌を全体的に見ても毎年右肩上がりで癌の死亡者は増えています。
癌の検査、癌の3大化学療法、現代医学のすべてにおいて、まだまだ未熟な点が多くあります。何十年か前の乳がん手術を振り返ってみると、乳房と共にリンパ節もごっそりと取り除く手術をしていました。今から考えると、あの頃はあんな治療をして患者さんを苦しめていたのです。
現在盛んに行なわれている組織検査も何十年か後には、あの検査はダメだったなあという事になるかもしれません。