癌と肉体的ストレス

 癌は肉体的ストレスでも発生しやすくなります。特に夜中でも起きて働く職業の人は気をつけなければなりません。充分睡眠をとる夜中に、起き出して仕事をすることは、リラックスして副交感神経優位の状態から、いきなり交感神経優位の状態に切り替えることになります。

 

 交感神経と副交感神経は交互に規則正しく交代してこそ、身体は正常な体力を保つことが出来るのです。それがやたら激しく交代させられたり、交感神経ばかりの時間が多くなり過ぎたりすると、肉体的ストレスとなります。

 

 リラックスが身体を休め、体力を向上させ、免疫細胞を活性化する原動力となります。この大切な夜中を切り詰めて、仕事をしている方は、自分の体調をしっかりと管理する必要があります。

 

 真面目で、仕事熱心で、夜中の勤務でも文句も言わず、働き続けている若い人が突然、癌宣告を受ける事があります。若い自分が今、なぜ癌になるの?

戸惑う人も多いと思います。

 

 若くて体力もあり、夜勤で疲れきっても、少し休めば体力も回復して、また走り回って勤務をこなす、このような状態が長年続けば、いくら若くても癌体質になってしまうのです。

 

 ブラック企業が今問題になっていますが、従業員の体調管理を考えずに仕事を押し付ける企業や、無理な仕事をさせているなと思いながらも、人手が足りずに従業員ががんばっている会社もあります。

 

 癌宣告を受けるということは、癌が出来やすい体質に自分がすでになっていることを知ることが大切です。根本を変えずに、手術や抗癌剤治療で乗り切ろうとする人があまりにも多く居ます。

 

 手術、抗癌剤治療をすると、若い人の場合1ヶ月~3ヶ月ですっかり治ったような気分になります。しかし、癌体質はいっそう深刻になっておりその上、元の職場に復帰すると、また過酷な肉体的ストレスにさらされます。

 

 若い人が癌になった場合、進行がとても早く、何回も手術、放射線、抗癌剤で苦しんだ挙句、3年から5年で死ぬことが多くなります。これは若さ、真面目さ、豊富な体力があり、経済的にも働く必要がある為、無理な仕事をきっぱりと回避することが出来ない場合が多いのです。

 

 癌に対して、攻撃的な対策が最高と思い込んで、何回でも手術をして身体がメチャ、メチャになるまで頑張ります。これはおかしいぞと思い、立ち止まって考えることが出来ない、一直線の思考能力を持つ、超生真面目な人が危ないのです。

 

 超生真面目な人が癌になった場合、夜勤、長時間労働、過労、などの職場だけはきっぱり辞めて、肉体的ストレスがない職場に移ると、初回のがん手術だけで再発しない率が高くなります。

 

 自分でも肉体的ストレスが癌になったことを薄々感じているはずです。大切な職場であっても自分の命には代えられません。一番良いのは、手術、抗癌剤治療、放射線治療などは初めからやらない事です。

 

 肉体的労働の改善、食生活の改善、精神的なストレスの改善、睡眠時間を確保などの対策を講じると、若い人はもともと体力的に旺盛な回復力を持っていますから、癌体質が速やかに改善されます。

 

 癌というと一方的にどんどん大きくなるという間違った考え方をしている人が多すぎます。健康な人でも毎日5000個の癌細胞が発生しているのです。その総ては免疫細胞が抹殺しています。

 

 身体の状態が良ければ少々大きくなった癌細胞であっても、免疫細胞が抹殺します。癌を侮ってはいけませんが、上記に書いた生活改善に取り組めば手術をしなくても癌を克服できます。

 

 食生活の改善で、末期癌から生還した人も沢山いるのです。若い人の場合は癌体質の改善を目指して、すべてを改善すると必ず癌を克服出来ます。