癌には半断食と野菜ジュースを

半断食を行って、飢餓の状態を毎日繰り返すと、どういうことが起きるのでしょうか。体内にある50兆億個の細胞が、いっせいに飢餓を感じます。栄養の補給を立たれると、体内ではかってないほどの変化が起きるのです。

 

 通常の食事を続けていると、後から栄養の補給が期待できるので、吸収できる栄養分を大便の方に少々逃してもかまいませんが、半断食をすると、栄養の補給が少し足りません。したがって胃腸内に入ってきた食物は100㌫消化、吸収して、それを身に付けようと待ち構えています。

 

 このように飢餓状態というストレスに対する反発力が、身体の仕組みを大きく変動させます。この変動させる力、体質を変換する過程が、さまざまな病気、症状を治す力となって現れるのです。

 

 50兆億個の細胞が争って栄養分を吸収するため、僅か数十億個の癌細胞に対する食料の配分は限られてきます。癌は通常細胞の10倍~20倍の高栄養、高血糖、を好みますから、栄養が乏しくなると増殖できません。こうなると癌は冬眠状態に入り、じっとして動かなくなります。

 

小腸、大腸の中で免疫細胞の70㌫は作られる。

 

飢餓というストレスが加わると、小腸や大腸の中に入ってきた食物は100㌫消化吸収されます。余分な栄養が無い状態ですから、毒素が排出されません。腸内細菌も効率よく食物繊維を分解して免疫細胞を作ります。

 

 身体全体の免疫細胞は、70パーセントが、小腸や大腸の腸内細菌によって作り出されているのです。飢餓という低栄養で、血液もサラサラになると、免疫細胞は、その血液に乗ってからだの中を巡回します。

 

 癌細胞は益々扉を硬く閉ざして、冬眠状態でしのぐ体制に入るのです。癌細胞は身体の状態によって、増殖したり、じっと様子を見たり、冬眠して身体の状態が悪くなる時期を待ったりします。癌細胞は自在に変化しながら生きています。一定のペースで増殖ばかりしているのではありません。

 

半断食は朝、野菜ジュース1杯とみそ汁1杯だけ

 

半断食は、夜の7時に食事が終わると、翌日の昼12時まで、17時間の間に朝、野菜ジュース1杯とみそ汁1杯を飲むだけですごします。昼と夜の食事は軽く腹いっぱいになるぐらいで止めてください。間食や夜食は絶対に厳禁です。

 

 半断食をしますと、胃はだんだん小さくなりますので、昼と夜の食事もすぐに満腹になります。食べ過ぎないように注意してください。

 

 野菜ジュースは、バナナ、りんご、キャベツ、ニンジン、レモン、その他、野菜なら、なんでもOKです。ミキサーの中に細かく切って入れ、豆乳をひたひたになるくらい入れて攪拌します。

 

 ドロドロの食物繊維いっぱいのジュースが出来上がります。朝はこのジュースを大きめのコップに1杯とみそ汁1杯だけ飲みます。水や、お茶はドンドン飲んでください。食物繊維が豊富に入ります。市販のジュースはダメ、作ってから30分以内の生きている酵素が重要なのです。

 

 食物繊維は大腸の中で善玉菌の餌となり、善玉菌を優勢にします。又、腸内の残り粕や、老廃物、有害物質などをからめ取って排出します。

 

 野菜や果物、豆乳の中には癌の嫌いな栄養物が沢山入っています。これらの栄養を癌は受け付けません。その為、癌は冬眠せざるを得なくなるのです。

 

 癌で食欲の無い人も、半断食をしてください。食欲が無いため無理にでも食べようとするのがよくないのです。半断食をすると、少しは食欲がわいてきます。食欲のある所まで食べてください。それ以上は食べないでも心配ありません。

 

 半断食をすると全体量に対して90%の栄養が入ってきます。この10%少ない栄養が大切なのです。栄養が少ないので身体の中にある、50兆の細胞と癌細胞は栄養の奪い合いをします。

 

 正常細胞の10倍~20倍高カロリーをほしがる癌細胞は栄養の奪い合いになると負けてしまいます。反対に食べ過ぎで120%の栄養が入ってくる身体の場合は、正常細胞が100%の処で栄養を欲しがらなくなります。余った20%の栄養は癌細胞の格好の餌となります。

 

 半断食の良さはカロリーの少ない所に価値があります。ここで注意しなければならないことは、カロリーは少ないが栄養価は高い物を食べる必要があります。半断食だということで食事の量を減らすだけではいけません。

 

 食事の量を減らすには栄養のバランスを考えて、必要な栄養素は確保して下さい。野菜、果物、発酵食品、玄米食、魚、海藻類、みそ汁、などを全体的に取って下さい。

 

 ダイエットのため、バナナだけ、コーラだけ、野菜だけ、海藻だけ、などという極端なダイエットを自己流でやっている人がいる様ですが、これでは身体にも悪く、ダイエットにもなりません。

 

 半断食には食事の種類も大切になります。甘い物、お菓子、パン、白ご飯、炭酸飲料水、レトルト食品、インスタントラーメン、ハム、ソーセージ、など手軽に簡単に食べられる食品は食品添加物が豊富に入っています。これらの食品はなるべく控えて下さい。

 

 食べるものは出来るだけ新鮮で、人の手にかかっていない物の方が食品添加物の入っている度合いが少なくなります。半断食をするからこそ食材にもこだわって身体に良い物を食べるようにして下さい。

 

 半断食は慣れてくると、全く自然に出来るようになります。特別に半断食をするのではなく、日常の生活の中に取り入れて長く続けることをお勧めします。