半断食は高血圧に良い

 本態性高血圧というのは、内臓が悪いために起こっているものではなく、過食、間食、などの為に血液が濁り、長年かかって血管内に不純物がたまり血管が細くなります。その細い血管を血流が流れるので、動脈硬化を起こし、血流が悪くなります。

 

 脳は普通の細胞の20倍も酸素を必要としています。血液をドンドン送ってもらわなくては脳が困るのです。そこで脳は血圧を上げて血流を脳のほうへ多く貰うようにします。

 

 高血圧は脳が命令して、血圧を上げているためです。その必要な血流を、血圧が高いという理由で、無理に下げるのは、危険を伴うこともあります。

 

 そこで薬を使わないで高血圧を下げるのは、半断食をするのが一番良いのです。血圧が高くなる根本原因は、動脈硬化によって血管の内壁が狭くなっているからです。これは肉や脂、糖分の取りすぎで、アテロームという脂肪の塊が血管の内壁にこびりついているためです。

 

 断食をすれば、細胞は飢餓に陥り、不必要なものはなんでも餌として活用します。その時に、血管内のアテロームは餌として取り除かれるのです。血管内のアテロームがなくなると、血管は広くなり血流はよくなります。

 

また、半日断食をすると、身体の中全体の細胞が飢餓になるため、栄養を得るため血液を吸引する力が増えます。その結果、血液循環もよくなります。血液循環は心臓のポンプによる力だけでなく、細胞が引っ張るということで成り立っているのです。

 

それで脳に送られる血流も良くなり、脳は血圧を上げる必要がなくなるのです。これが根本的に高血圧を下げる筋道です。

 

半断食は、本断食と違って緩やかな断食です。3カ月から半年ぐらいかけて、徐々に血圧は下がります。降圧剤を飲んでいる方は、血圧の下がり具合を見ながら、薬を減らしてください。

 

半断食を始めたからといって、すぐに薬を辞めてはいけません。降圧剤は急にやめると反動があることがあります。必ず血圧は下がってきますから、薬を辞めるのはそれからでも遅くありません。