癌とタバコの関係

タバコは肺癌だけでなく、あらゆる癌に関係しています。咽頭癌、喉頭癌、口腔癌、食道癌、肺癌、は直接タバコの煙が通る道ですから分かります。ところが、ニコチンは唾液に混じって胃の中に入り、あらゆる癌に関係してきます。

 

 タバコには60種類の発がん物質が含まれていると言われています。タバコを吸う人はニコチンを分解する酵素の力が強く、たばこを吸ってもそう簡単に癌になることはありません。

 

 タバコを吸いながら酒を飲む人は、30倍~70倍、癌になる確率が増えると言われています。酒によって血流が良くなり、ニコチンに含まれる発がん物質も全身に吸収されやすくなります。

 

 受動喫煙者「タバコを吸わない家族の者」の害は意外と高いものがあります。

喫煙者はフィルターを通した煙を吸い、分解酵素も充分に持っています。それに引き換え、受動喫煙者はフィルターを通さない副流煙と。喫煙者の吐き出す煙、を吸い込みます。

 

 副流煙というのは、フィルターを通さない、たばこの先から出ている煙の事です。フィルターを通さない分、まともにがん物質が含まれています。フィルターを通した煙の7倍から10倍といわれています。

 

 受動喫煙者は、分解酵素を持っていないので、ニコチンの持つ発がん物質をまともに受け取り、癌の発病率を上げる事になります。

 

 タバコは喫煙者にも受動喫煙者にも、発がん作用を高める最悪の物であります。辞めたいと思っている喫煙者にとって、辞めた直後の苦しみは想像以上のものがあります。リバウンドを乗り越えて禁煙に成功してください。

 

 肺癌で亡くなった知人

 

 会社社長 54歳 男性 1日に40本~60本のタバコを吸っていた。毎日、灰皿が山のようになり、それを捨てるのが奥さんの仕事であった。ワンマン社長でタバコに関しては誰の注意も聞き入れなかった。

 

 54歳になったある日、血痰と咳、異様な息苦しさが襲ってきた。たまらず病院で精密検査を受けると、すでに肺全般に癌は散らばっており、他の部位にもすでに転移していた。

 

 4月に肺癌が見つかり、すぐに入院、抗癌剤治療が始まった。6月の終わり、もうダメかもしれないという報告があり、その3日後には息を引き取った。

癌と分かってから、息を引き取るまで、わずか3カ月の事であった。

 

 あまりにもあっけない社長の最後に、肺癌の恐ろしさをしみじみと感じた事例である。