8・5・5の食生活

 朝腹8分、昼腹8分、夜腹5分、の食生活の事です。間食はせずにこの食生活をすると、とても身体が快調になります。その中でも一番肝心なのが夜腹5分の食生活です。

 

一番美味しい夕飯を腹5分で我慢するのは難しいのですが、夕食でしっかりと腹5分の食生活にすると、寝る時には食物はすっかり消化吸収されていますから、人間が休むのと同じ時間に内臓や腸内細菌もお休みが出来るのです。

 

 内臓や腸内細菌はお休みの時間に、盛んに故障個所の修理をしているのです。朝になると元気いっぱい、何時でも来いという体調になっています。朝腹8分、昼腹8分と少なめの食事は、充分に余裕を持って消化作業が出来ます。

 

 その上、夜の食事で腹5分にすると、消化能力は格段に向上して、小腸では栄養素が充分に吸収されます。その時、セレトニンという神経伝達物質が生産され不安や焦りを抑える沈静物質が造られ精神的に安定します。

 

 それと同時に脳内では、エンドルフィンという物質も生産されます。このエンドルフィンは楽しい感覚を発生させます。食事、睡眠、勝つこと、人に好かれる事、性行為、リラックス効果、精神的な幸福感などの時、一層その感覚が倍増されます。その幸福感は体内全細胞にも影響して活性化するのです。

 

 夜の腹5分という食生活は消化吸収を良くするだけでなく、身体全体の機能を倍加させる効果もあるのです。

 

 断食道場で仲良しになった男性は、体重90キロの巨漢でしたが、1週間の断食で8kg痩せたそうです。何故そんなに肥ったのか聞いてみると、美容院の経営が忙しく、朝は食べずに、昼はパン1個を働きながら食べ、夕食に腹いっぱい食べる生活が続いたそうです。

 

 昼間ほとんど食べていない分、夜の食事は腹一杯どころか、腹がはちきれそうになるほど食べていたそうです。そのような食生活でドンドン肥り90kgになったと言います。

 

 昼間の飢餓感が夜の食事で栄養分を全部吸収して肥ってしまったのです。1日1食は健康に良いと言われて、実行している人が多いのですが、夜の食事を腹一杯食べるのは考えものです。特に寝る前の過食は寝ている時、腸内細胞や腸内細菌の仕事が多くなり過ぎて、休めない為、疲れるのです。

 

 夜食を腹5分にすると、夜のお休みモードの時、人間も休みますが、体内の消化器官も早く仕事を終わらせ、寝る時には消化収集が終わっていると、夜中はぐっすりと休むことが出来ます。

 

 ここが大切なのです。消化器官、特に肝臓が夜中にしっかりと休むことが出来ると、解毒作用、免疫細胞の増加、血流の安定、全身各細胞の活性化など良いことが沢山出てきます。

 

 少食にすることによって体重もベストに維持され、其の人にとって肥満でもなく痩せ過ぎでもない体重になります。「少食はなぜ必要か」の項目でも述べましたが、カロリー60%で飼育されたネズミの群と、腹一杯で飼育されたネズミの群とでは、その寿命に2倍の差が現れたのです。

 

 カロリーを制限されネズミは、腹一杯で飼育されネズミの2倍長生きしたことに学者は驚きました。しかし、これは考え方を変えると、理想的な食事の倍を食べたネズミが、無理な食生活で寿命をチジメタという事になるのです。

 

 われわれ人間も食事という美味しい誘惑に負けて毎日、腹一杯食べる習慣が身についています。これは必要量の倍を毎日食べているのです。人間は125歳までの寿命を両親から頂いて生まれて来ています。

 

 その寿命が80歳~90歳で終わるのは食べ過ぎで、寿命の浪費をしていると考えられます。この8・8・5の食生活は私が断食道場から帰って、一番理想的な食生活はどの程度かを試行錯誤した結果、自分で実際に実験した結果、これがベストだという結論を出したものです。

 

 日中の仕事に差し支えない程度の朝腹8分、昼腹8分をして夜は家族と楽しく食事をする。又、友達との付き合いもある。それを満たしながら腹5分に抑える。ここが一番難しい所だが、しっかりとここを維持すると、体調は良くなる。

 

 治療院に来る患者さんにも8・8・5の食生活を勧めているが、夜5分の食生活を守った人は、体調がとても良くなって来ている。