食品添加物とガンの関係

 1915年、日本の医師、山極勝三郎はウサギの耳にコールタールを塗って、世界で初めて人工的に、癌を発生させるという実験に成功した。癌が何故出来たのか? 山極氏が出した結論は、内蔵の機能低下という環境変化であった。

 

 タールと言う毒素を毎日、ウサギの耳に塗る事によって、その毒素が血液を介して肝臓に届き、解毒作用をする肝臓は毎日その毒素を解毒するためにダメージが蓄積される。

 

 血液から送られた水分の毒素は腎臓の働きによって、尿の中に毒素を排泄した。この作業が毎日続き腎臓にもダメージが蓄積する。一方、ウサギの耳にタールを塗る事により耳が傷つき痛みが生じる、毎日の痛みにウサギは精神的ストレスが増大し、その影響で膵臓がダメージを蒙る。

 

 肝臓、腎臓、膵臓などに毎日ダメージが生じ、消化器系を中心として徐々にその機能が低下する。全体の機能が低下すると、低体温、低酸素、酸性体質など癌にとって有利な体質に変化して、癌が耳に発生する。

 

 山極がやった実験では、単にウサギの耳にタールを塗って、その傷跡に癌が出来たという単純な結論ではなかった。タールの毒素が血液を介して内臓全般の機能低下を起こし、その結果として癌が発生したという結論である。

 

 マックス・ゲルソン博士も、この内臓全般の機能低下と言う点に、山極が結論付けた事に対して賛辞を送っている。

 

 食品添加物であるが、政府が許可しているだけあってその毒性は非常に微量な物だ。しかし、全食品の8割に当たる物に食品添加物は入っている。その為、微量ではあっても複数の添加物が毎日体内に入ってくる事になる。

 

 添加物が入ってくると、まず腸内細菌がダメージを受けるため、毒素を含んだ栄養が吸収される。その栄養が内臓全般に送られ、肝臓、腎臓で解毒作用され、全身に送られる。

 

 ところが、食品添加物は毎日の食卓に上り、しかも何十種類もの添加物が重なって取り入れられている。添加物がいくら微量な毒素であっても、これが何十年にも渡って体内に取り入れられたとき、肝臓、腎臓、膵臓をはじめとした消化器系の機能低下が起こり、低体温、低酸素、酸性体質などの癌体質に移行しているのである。

 

 肝臓は体内の最大器官であり、その生理学的機能の複雑さと重要性は、他のどんな臓器とも比較にならない。だから、肝臓の状態とその機能のレベルが身体全体の効率を大きく左右するものになっている。

 

 肝臓はよほど機能が低下しない限り、病状として現れることはない。それ程余力があるので、生活には何の支障もないのである。癌細胞は何十年も掛けて1センチの大きさになる。

 

 その間、癌体質は徐々に進み、内蔵の機能低下も進んでいるのだが、全く検査にも、本人の症状にも現れないのは、肝臓の余力が大きいため、表面には現れないし、検査でも判らないのだ。

 

 50歳を超えてから癌が急激に増えてくるということは、それまで蓄積された添加物によって内蔵の機能低下が徐々に進んでいた証拠である。1センチ大の癌が出来た裏には、内蔵の機能低下と癌体質が進んでいる。

 

 癌を手術で取り除いても、食生活を変えなければ癌の再発、転移は時間の問題として再び持ち上がってくる。食生活を変えようとしない、今の医学では根本の解決にはならない。

 

 ましてや、再発、転移した癌に対しては、抗癌剤しか打つ手はない。癌が転移を起こした体内は、内蔵の機能低下、癌体質になっている体内環境が最悪の状態になっている。

 

 その最悪の体内環境に対して、抗癌剤を投入することは、毒素を再投入する事になる。結果は眼に見えており、日本では癌の死亡率が右肩上がりで増え続けている。食生活を見直した欧米では癌の死亡率が年々低下しているのと対照的である。

 

 癌治療には、体の全体像の改善が必要である。手術、放射線、抗癌剤での裏道は根本治療にはならない。食生活の改善、精神的な安定、笑いのある生活、毎日の運動、充実した睡眠、昼間はしっかり身体を動かす、腹8分の少食などの根本生活が体質を改善させる王道となる。