がん末期の抗癌剤は無意味

抗癌剤は副作用が強く、科学的な有効率が低いのです。副作用の強さは、耐えがたいほどの倦怠感や、吐き気、脱毛など、一般的に言われている通りです。

 

 有効率はというと薬剤を開発する臨床試験の段階で20㌫の癌患者にがんの縮小が認められたとしています。苦しい副作用に耐えても、20㌫の人にしか効果がなく、しかも癌細胞の消滅ではなく、縮小するだけなんです。

 

 私は以前、大きな総合病院の勤務医でした。多くの医師が「抗癌剤は効かないばかりか、強い副作用をもたらす」と思いながらも使い続けているという実態を知っていました。

 

 そんな折、両親を癌で亡くした経験も、大きな反省となりました。父の肺癌はステージ3でしたが転移がなかったので、すぐに死ぬほどではありませんでした。ところが、抗癌剤投与を始めたら、わずか2週間で亡くなったのです。

 

 さらにその1か月後には、今度は母親の大腸がんが見つかりました。大腸全摘手術をしたあとは、抗癌剤を使わずに漢方薬にしました。医師が予告した余命を超えて、しばらく元気で過ごしていました。最後は肺炎で亡くなりましたが、抗癌剤とは明らかに違う予後でした。

 

なぜ、効かない抗癌剤が使われるのか?

 

治療ガイドラインが決まっているからです。ほとんどの癌は、各専門学会が治療ガイドラインを制作しており、例えば「ステージ2でリンパ節転移がなければ、抗癌剤治療。使う薬剤は00」と定められています。

 

ガイドラインから大きく外れた治療は、公的保険が利かなかったり、何か問題が起きた時には、医師個人の責任が問われかねません。訴訟になると大変ですから、医師はガイドライン通りに抗癌剤を使おうとするのです。

 

抗癌剤が使われて喜ぶ人はいるのですか?

 

一番喜ぶのは製薬会社です。会社の利益のために高価な抗癌剤をどんどん使ってほしい。また、厚労省は天下り先として製薬会社が潤っていないと困りますから、抗癌剤を公的保険で認めています。

 

病院経営という面から見ると、癌の治療というのは、すごく大きな割合を占めているのです。癌が怖いから病院にきたり、人間ドックを受けたりするわけですよね。

 

でも、医者が「外科手術はほとんど無意味だから、放射線治療がいい」とか

「抗癌剤は効かない」「がん検診や人間ドックは受ける必要がない」というようなことを言い始めたら、誰も病院には来なくなり、治療の数も減って、潰れる病院はたくさん出てしまいます。

 

 だから医者はそういうことを知っていても誰も言わないわけです。