癌の相談

 

 癌専門情報サイトを立ち上げている関係で、私の所には癌についての相談が全国からくるようになった。そのたびに出来るだけ丁寧に返信を送っている。

 

 癌も末期で腹水も溜まり、だんだん悪化している。このような状態でも代替え治療で治る見込みはあるのでしょうか?という質問もあれば、自分は悪性の癌にかかっている。しかし、抗癌剤治療を拒否して頑張って生活の改善で何とかしのいでいる。

 

 だいたい私の所へ来る相談内容は2通りに分かれている。

 

 癌になったら前後の見境もなく、手術、抗癌剤治療、放射線、お決まりのコースにほとんどの人は飛び込んでゆく、まるでコンベアーに乗って運ばれているようにも見える。

 

 最近では検査技術も進んでほんの小さな腫瘍でも発見されるようになった。乳癌の石灰化による塊、を癌として扱う症例や、単なるポリープでも、大きくなると癌化する恐れがあるとして、手術するケースなど、癌でないものを癌手術の成功例としてカウントされている。

 

 本当の癌であるか、グレーゾーンの癌であるか、癌のような腫瘍であるかは、医師の判断で決まる。問題は、グレーゾーンの癌と、癌のような腫瘍を癌と決定して手術していることだ。

 

グレーゾーンの癌は全体の7割を占める。本物の癌は全体の2割、癌のような塊は1割、このような配分になっていると思われる。

 

がん医療の成功例がアップしていると新聞などでさかんに報道されている。しかし、癌による死亡率は右肩上がりであり、少しも改善されていない。医者はその原因を平均寿命のアップによるものだと、責任を転嫁している。

 

本物の癌である場合、成功率は極端に低くなる。癌は身体の環境が、低酸素、高血糖、低体温、酸性体質、など癌にとって有利な環境の中で育つ。その環境をもっと悪くする、手術、抗癌剤治療、放射線、等で体に負担が掛ると癌細胞にとって最も良い環境になる。

 

 たとえ手術で癌を完全に取り除いたとしても、癌体質そのものは悪化しているのだ。その為、本物の癌の場合は周りにある、目に見えない下部細胞が癌化して活発に増殖を始める。再発のリスクは高くなる。

 

現代医学で癌を撲滅できないのは、体内環境を変えることに主眼を置いていない所に盲点がある。癌に戦争を仕掛けて、癌を抹殺することを第1に考えている。

 

戦争はどんな戦争でも、お互いに体力を消耗して、焼け野原のような状態になり、身体には大きな負担がのしかかってくる。癌の親玉を抹殺しても、本物の癌の場合は下部組織がひそかに生きている。

 

この下部組織が焼け野原で、体内環境の悪化した状態の所では、水を得た魚のようにすさまじい勢いで増殖を始める。医者も、そのことはよく知っていて、手術後に抗癌剤治療を一定期間行う病院もある。

 

これがまた、体内環境を悪化させる一因でもあるのだ。その為、本物の癌の場合は再発や転移をする可能性は非常に高い。

 

問題は、グレーゾーンに属する癌である。この種の癌は増殖のスピードが非常に遅い。癌が見つかっても、早いもので5年、遅いものでは癌を持ったまま寿命を全うする。

 

ところが癌と分かると、すぐに手術、などの抗ガン治療が始まる。ここで一気に体内環境が悪化する。グレーゾーンの癌は下部組織を持たないものや、良質な癌である場合が多いので、あわてる必要は全くないのだが、普通の人は癌と聞いただけで死をイメージして、抗ガン治療に走り出す。

 

グレーゾーンの癌であっても抗ガン治療で、身体を痛めつけると、体質が悪化して本物の癌となって再発するケースもある。

 

グレーゾーンの癌はすぐに大きくなったり、転移したりすることは無い。時間的な余裕があるので、食生活の改善、軽い運動、充分な睡眠、精神的なリラックス、温熱療法、など身体の改善に2年ぐらいの時間を与える方が良い。

 

その上で、検査を受け癌の状態がどうなっているか? 検査を受けてみるのも良い。グレゾーンの患者さんで当院の相談を受け、抗癌治療を拒否、初めから体質の改善に努力した人で癌が悪化した人は一人もいない。

 

ただし、癌が小さくなったり、無くなってしまった、という報告はない。現状維持で、普通の社会生活を送り、快適に過ごしている。検査のたびに癌は同じ大きさですねと言われている。

 

癌は体内環境が良くなってくると、冬眠を始める。再び体内環境が悪くなり、癌にとって最適な環境になる時期をじっと辛抱づよく待っているのである。低酸素、高血糖、低体温、酸性体質、等になり体内環境が悪化すれば、水を得た魚のように増殖を開始する。

 

癌の持つ特徴をしっかりと把握することにより癌と、どのように向き合えばよいのか考える必要がある。

 

結論

 

本物の癌である場合 

 抗癌治療は行わない。悪性癌の場合、初めから組織全体に、下部組織が張り巡らされている。親玉を取り除いても、再発、転移は時間の問題である。癌治療による痛み、入退院の繰り返し、心配、悪化の進展で苦しみながら死んでゆく。それなら初めから抗ガン治療はしない方が良い。

 

本物の癌であっても、抗ガン治療をしない場合は、比較的安定した日常生活が送れる。抗癌剤治療などを行うから強烈な痛みなどが起こるのであって、そのままにしておれば、痛みなど、ほとんどないのが通常である。

 

グレーゾーンの癌

抗ガン治療は行わない。この癌は前にも書いたように比較的、癌の増殖が遅いのが特徴である。この期間を利用して、癌に対する勉強をしっかりして、癌の持つ特性を把握すると共に、生活の改善をして体内環境を変えるのが一番と思われる。

 

一番多い例は、抗ガン治療を行いながら、生活の改善で乗り切ろうとすることである。戦争をしながら畑を耕しているようなものだ。やらないよりは良いのだが、この場合、癌も痛手をこうむっているが、人体の方も手術、抗癌剤治療などで、体力、体質はガクンと落ちている。

 

予後は、癌細胞の立ち直るのが早いか、癌体質を改善して弱アルカリ性体質に改善するのが早いか、の勝負となる。こうなると、再発の危険が非常に高まっている。うまいこと体質の改善に成功すれば癌細胞は再発することは無い。

 

ここの分かれ目は、非常に危険な賭けとなっている。癌の死亡率が依然として右肩上がりで推移していることは、危険な賭けに負けた人の、総計であるといえる。

 

そんな危険な賭けで勝負をするよりは、初めから抗ガン治療をやらないで、体質改善に取り組む方が良いと考える。初めからの場合、体力は落ちていないので、本気で体質改善に取り組むと、その効果は絶大なものがある。はるかに成功率は高くなる。

 

良性の腫瘍を癌と判定された場合。

 

医療に全く無知な庶民にとって、癌の判定は専門家である医師の判断に丸投げの状態である。癌と告知されてもどの程度の癌なのか、しっかりと検査結果やどの部位の癌であるか知る必要がある。

 

乳がんと誤診されやすい、石灰化の塊や、胃、大腸の単なるポリープ、良性の前立腺炎を癌と判定されるなど、多くの良性腫瘍を癌と断定されることがある。本当に癌なのかどうか、徹底的に調べる必要があると思う。

 

考察

 

結論として、癌に対する抗癌治療は行わない方が良い。そんな事を言ってもし、最悪な事態になれば責任は取れるのかといえば、答えはノーである。患者さん本人の責任において判断してもらいたい。

 

人の生死にかかわる事態に対して、なんと無責任な発言であることか。自分でもそのように思う。

 

しかし、癌を抗ガン治療で克服したという人たちの多くが、グレーゾーンの患者さんや良性腫瘍の患者さんである。本物の癌患者さんの場合は、再発、転移を繰り返し、どうにもならなくなって相談にくる。

 

このような癌の実態を見るにつけ、抗癌治療はやらない方が良いという信念に立ち至った。抗ガン治療を全国民が全く行わなかった場合、癌による死亡率はドンドン下がる方向に向くだろう。