癌は無制限に増殖する

 普通の細胞は自分の生命が老化すると、自ら消滅して新しい細胞と入れ替わります。ところが、癌細胞は仲間をドンドン増やし続け、消滅するということを知りません。

 

 なぜ消滅しないで増殖ばかりするのでしょうか?そこには癌細胞の初期化が考えられます。中山教授の IPS細胞は、正常細胞に栄養をほんの少ししか、与えずに、一定期間培養すると、過酷な条件の中で、その細胞が初期化してIPS細胞となります。

 人間の細胞も、初期の細胞は、1つの細胞が分裂を繰り返し、どんどん大きくなって人間へと成長します。中山教授のIPS細胞はその初期化に成功したものです。

 癌細胞もこの初期化が考えられるのです。非常に過酷な条件の中で永年耐えしのんでくると、正常細胞の一部が初期化するのではないかと考えられます。初期化された癌細胞はどんどん分裂を繰り返し大きくなります。

 

 ただ正常な初期細胞と違い、悪質な癌細胞となって初期化される背景には、人間の好き放題の生活や、過酷な生活環境が、長年あったのではないかと思われます。その劣悪な環境の中で初期化された癌細胞は、初めから凶暴性を持った癌細胞となって生まれ変わったものと思われます。

 

 初期化された癌細胞ですから、分裂は留まるところを知りません。ただ、食料が不足したり、寒さ、熱さなど環境が変化すると、癌細胞も無制限な増殖は出来ません。

 

 初期化された癌細胞ではありますが、癌細胞の性質をよく知ることによって、癌細胞にとっては住みにくいような、生活に改善することによって、癌細胞の増殖を抑えることは可能であると考えます。